七福神の由来とそれぞれの意味、名前の読み方
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今年も残すところ一週間を切り、いよいよ新年がやって来ますね。
お正月ともなると、新年の幸福を願って
縁起のいいものを求めたくなるものです。
そこで今日は縁起物のひとつ、七福神について取り上げようと思います。

七福神て何?
七福神とは、幸運をもたらす福の神として
日本で信仰されている7人の神様たちのことです。
様々な幸運を授けてくれる存在として古くから信仰を集めており、
正月から七日までの間に七福神それぞれを祀る寺社を巡拝する
七福神めぐりの風習もありますね。
七福神のメンバー 彼らの名前・由来・意味について
恵比寿(えびす)

釣り竿と魚を持った姿からも想像できる通り漁業の神。
時代とともに商売繁盛をもたらす神にもなりました。
日本の国土を作ったとされるイザナギ・イザナミの間に
生まれた子と言われる、日本由来の神様です。
大黒天(だいこくてん)

打ち出の小槌を持っているのが特徴の神。
農業の神とされています。
大黒天は元々、ヒンドゥー教の神であるシヴァ神の化身のひとつ、
マハーカーラという神様でした。
これが日本の大国主大神という神と一体化して大黒天となりました。
ちなみに、マハーカーラの名前の
マハーは「大」、カーラは「黒」という意味を持ちます。
これがそのまま大黒天という名前になったんですね。
毘沙門天(びしゃもんてん)

七福神の中でただ一人、鎧を着て武装しているのが毘沙門天。
病や災難を振り払う厄除けの神とされています。
元々はインドで信仰されているヒンドゥー教の財宝神、クベーラ。
これが中国に伝わる過程で武の神になったと言われています。
弁才天(べんざいてん)

弁財天と表記されることもある、七福神の中で唯一女性の神。
音楽を始めする芸能の神で、財宝を授けてくれるとも言われています。
元々はヒンドゥー教の河の女神、サラスヴァティー。
河神であることから、日本でも水辺などの水と関係がある場所に
祀られることが多いようです。
寿老人(じゅろうじん)

長い杖を持っているのが特徴の、長寿や健康の神。
福禄寿と同一の存在と言われています。
七福神の中で一人二役やっているんですね。
元々は中国は道教の神で、南極老人星(カノープス)の化身と
されているのだそうです。
福禄寿(ふくろくじゅ)

長い頭が特徴的な、人徳の神。
寿老人と同一の存在とされていますので、
同じく中国は道教の存在が元々の姿です。
布袋(ほてい)

大きな袋と満面の笑顔が特徴の、福徳円満の神。
元々は中国に実在した僧。
常に大きな袋を背負いながら、
各地を旅したと言われています。
七福神の由来をまとめると、
日本由来なのは恵比寿だけ、
インド由来なのは大黒天・毘沙門天・弁才天
中国由来なのは寿老人・福禄寿・布袋
ということになりますね。
七福神が結成された流れは?
元々は最澄が大黒天を台所の神として祀り始め、
これが日本土着の神である恵比寿とセットで
信仰されたのが始まりのようです。
そこへ時代の流れとともに日本へ伝わった
海外由来の神々が追加されていき、
最終的に七福神というチームの結成へと至ったのですね。
おわりに
日本古来の神様たちかと思えば、
実は複数の国のごちゃまぜ集団だった七福神。
しかしまあ、日本に幸福をもたらすために結成された
ドリームチームだと思えば、これはこれでありがたいかもしれませんね。

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