ベートーベンの第九の正式名称と大晦日・年末に人気の理由
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年末になると耳にする機会の多い曲ってありますよね。
例えばジングルベルなどのクリスマスソング。
クリスマスが近づくと、どこのお店でもキャンペーンやセールを
アピールしながら曲を流してますよね。
そしてクリスマスシーズンが終わる頃によく演奏され始めるのが、
ベートーベンの第九と呼ばれるあの曲。
あまりにも有名なので、聞いたことがないという方は
いないだろうと思います。
しかし、どうして日本の曲でもないベートーベンの第九が、、
日本の年末の風物詩になっているのでしょうか……?
なんだか気になりますよね。
というわけで、今日は第九についてです。
ベートーベンの第九、その正式名称について
日本では第九という呼び名で親しまれていますが、
これは正式な名前ではありません。
正式名称は交響曲第9番ニ短調作品125。
副題としてさらに「合唱付き」とつけられることもあります。
なお、第九と聞いて多くの人が頭に思い浮かべるのは
第4楽章と呼ばれる部分にあたります。
↓第九のおそらく最も有名な部分
この第九、初版の楽譜ではもっと長いタイトルがつけられていたようです。
シラー作、頌歌『歓喜に寄す』を終末合唱にした、
大管弦楽、四声の独唱、四声の合唱のために作曲され、
プロイセン王フリードリヒ・ヴィルヘルム三世陛下に最も深甚な畏敬をもって、
ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンによって奉呈された交響曲、作品125
ほんとに長いですね……。
二行目以降読み飛ばされたんじゃないでしょうか。
初版タイトルの一行目を見てみるとシラー作・『歓喜に寄す』とありますよね。
これは第4楽章が、シラーというドイツの詩人が書いた『歓喜に寄す』という作品に
ベートーベンが曲をつけたものだからです。
どうして年末に第九が演奏されるのか
太平洋戦争で敗戦した後の日本は貧しい状況でした。
そんな中で苦しんでいたオーケストラが、
年末年始のお金を稼ぐために注目したのが第九です。
当時第九は日本でも人気のあった曲でした。
そのうえ、第九はコーラスもあるため出演者が非常に多くなり、
その人たちの知人もお客として来てくれるので
お金を稼ぎやすかったのです。
年末に確実にお客を取れる第九で地方公演も行われるようになり、
ますます全国で年末の第九が定着していきました。
これが日本で年末に第九が演奏されるようになった由来のようです。
おわりに
第九の第4楽章で歌われる歓喜の歌。
その名のように、新しい1年が
歓喜を持って迎えられるいい年になってほしいものですね。

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