門松の意味と由来について。飾り方やしまう時期はいつ?
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正月になると家の前に飾られる門松。
これっていったいどんな意味があるのでしょうか?
お正月だから門松飾るよ!
なんでそうするのか知らないけど!
と正直に言ってしまうのはちょっと恥ずかしいので、
今日は門松について調べてみました。
門松にはどんな意味が?
毎年正月になると、各家々に歳神(としがみ)と呼ばれる神様が
実りと幸せをもたらすためにやって来ると言われています。
この歳神が降りてくる際の目標となり、
同時にその身を宿すための依代となるのが門松の役割なのです。
門松の意味は、神様の目印&仮の住居ということですね。
なぜ松の木を使うのかという点についてですが、
これは松が永遠を象徴し、待つ・祀るという意味に繋がることが
理由となっているようです。
ちなみに門松という名前が示すとおり、
実は竹ではなく松のほうが本体だったりします。
ですので、松一本飾るだけでもOKなんだとか。
竹の自己主張が強すぎるので、
誰だってあっちがメインだと思ってしまいますよね……。
竹はちょっと自重してください。
門松の由来
門松の由来については、唐代の中国で長寿を象徴する
松を門前に飾ったことから来ている、とされています。
日本で新年に松の木を持ち帰る風習が生まれたのは平安時代のようですね。
門松に竹が追加されるようになった理由はわかりませんでしたが、
あの竹が斜めに尖った形をしているのは徳川家康が始めたんだとか。
三方ヶ原の戦いで武田信玄に敗れ、生涯で唯一の敗北を喫した家康。
彼が「次こそは信玄を斬ってやるぞ」という念をこめて、
竹をあの形にしたんですね。
なお、竹を斜めに切った「そぎ」と呼ばれるタイプの他に、
真横に切った「寸胴」というのもあるそうです。
門松の飾り方としまう時期
門松を飾る場合に気をつけたいのは飾り付ける期間です。
この日に飾り始めると縁起が悪いという日があるので、
その点は注意しましょう。
まず、門松を飾り始める日についてですが、
これは12月13日~28日の間または30日が良いとされています。
なぜ29、31日がだめなのか?
それは、29日は「二重苦」・「苦待つ(9の末日だから)」に通じる
苦松と言われるため、縁起が悪いからです。
また、31日は歳神が降臨する正月の前日であるため、
ぎりぎりで神様を迎えるのは「一夜飾り」と呼ばれ、
失礼にあたるとされ避けられます。
飾り始めの期間が13日から始まるのは、
昔は13日に正月の準備として山へ松の木を取りに行く
習慣があったことからのようです。
次に門松をしまう時期についてですが、
これは地域によって違いがあるようです。
歳神を祀る期間が終わる1月7日に片付ける場合が多いですが、
1月15日の小正月にしまう地域もあるようですね。
→小正月に関する記事はこちら
まとめると、
飾り付けを始める日は12月13日~28日または30日、しまうのは1月7日(地域によっては15日)
ということになりますね。
おわりに
最近では紙に描いた門松の絵で済ませられたり、
そもそも飾られすらしなかったりで、
めっきり見なくなくなった門松。
これも時代の流れなのかもしれませんが、
せめてどんな意味を持って飾られたものだったのか、
その理由くらいは覚え続けていたいものです。

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