なまはげの起源と名前の由来は? | 気にしたら負け

なまはげの起源と名前の由来は?

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悪い子はいねがー!
泣ぐ子はいねがー!


包丁を手にした恐ろしい形相の鬼が家々を回る
秋田冬の風物詩、なまはげ

その印象深い出で立ちと行動から、
秋田県民でなくても誰もが知っているイベントですね。



しかし、なまはげの名前の由来や起源については
あまり知られていないのではないかと思います。

そんなわけで、今日はそのなまはげについて
詳しく取り上げてみます。


なまはげ




なまはげってどんな行事?



なまはげは秋田県の男鹿(おが)市などで行われる伝統の民族行事。
昭和53年には国の重要無形民俗文化財に指定されています


この行事はなまはげと呼ばれる鬼が大晦日(または小正月)に
各家庭を巡り、「悪い子はいねがー!」と声を荒げながら
子供や初嫁を脅かして訓戒を与えるというもの。

鬼の面に出刃包丁(または鉈)、そしてケラミノという恐ろしげな姿の
なまはげに脅かされた子供などは泣きだしてしまいます。


そんなおっかない面が目立つなまはげですが、
他にも厄災を祓い吉事をもたらす来訪神としての側面もあるそうです。



なまはげという名前の由来は?



なまはげという名前は、
「ナモミを剥ぐ」という言葉がなまって
「なまはげ」になった
のが由来と言われています。

ナモミというのは低温火傷のことで、
冬に囲炉裏にかじりついていると手足にできてしまいます。

ナモミができる=怠けて囲炉裏にあたってばかりいるということで、
できたナモミを剥ぎとって怠け者を戒めるのがなまはげなのです。



なまはげの起源は?



なまはげの起源についてはいくつか説があるようです。


武帝の連れてきた鬼を祀った説



漢の武帝

昔、中国・漢の武帝が不老不死の薬草を探しに日本へやって来ました。

武帝は5匹の鬼を従えていたのですが、
この鬼たちに一年に一度だけ自由になる日を与えます。

自由になった鬼たちは里に現れ、
畑を荒らしたり娘をさらったりと大暴れ。

困った村人が鬼たちに賭けを挑みます。
賭けの内容は、朝が来る前に鬼たちが石段を1000段作れるかどうかというもの。

鬼たちは1000段を作り終えてしまいそうになるのですが、
にわとりの声真似に騙されて朝が来たと勘違いし、逃げ帰ってしまいます。


鬼を追い払うことに成功した村人たちですが、
騙された鬼たちの祟りを恐れ、鬼に扮して村を訪れた人をもてなして
山に帰ってもらうという祭りを考えました。

それがなまはげの起源です……という説。


異国人説


日本に流れ着いた異国人が寺に仕え、
年に一度村人を訪れて回ったという話が
元になっているのではないかという説。

日本人とは体格も言語も髪・瞳・肌の色も違う異国人は、
当時の日本人からは異形のように見え、それが鬼の起源になったのではないか。
という話がありますからね。

これがなまはげが鬼の姿をしている点と繋がるのでしょう。


修験者説


霊場として古くから知られる男鹿の山は修験者が多かったようです。
修験者が山中で修行する姿や、祈祷するさいのものすごい形相が
なまはげとして見られたという説。


役人説


農閑期でだらけていた農民の怠惰を戒めるべく、
鬼の形相の役人が家々を訪問したのが起源とする説。





いろいろありますが、
個人的には役人説が一番現実的な気がして好きですね。






おわりに



大晦日などに人々の怠惰を戒めるなまはげ。

彼らに倣い、年末には今年一年の自分を振り返りって、
怠惰な面があれば自分自身で戒めるのも必要かもしれませんね。








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