お彼岸とお盆の違いは?おはぎを食べる理由とぼたもちとの違い
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3月には国民の祝日、春分の日があります。
その頃に行われる風習というとやはりお彼岸。
お彼岸というと墓参りですね。
同じような墓参りシーズンというとお盆が思い浮かびますが、
あれとお彼岸の違いって何なんでしょうか?
お彼岸とお盆ってどんな行事?
お彼岸
お彼岸というと、墓参りをして先祖を供養する
法要の時期として定着していますね。
この期間は各地のお寺で彼岸会が行われます。
お供えものの定番として、
おはぎ・ぼたもちがよく選ばれるのも有名ですね。
期間
お彼岸は春と秋の二回あります。
期間は春分・秋分の日を中日とし、
その前後3日を合わせた合計7日間。
春分・秋分の日は毎年違いますが、
2014年を例にあげると以下のようになります。
春彼岸
3月18日~3月21日(春分の日)~3月24日
秋彼岸
9月20日~9月23日(秋分の日)~9月26日
由来
昔から極楽浄土は西にあると考えられていました。
春分・秋分の日は太陽が真東から真西に沈むため、
浄土のある西方がはっきりとわります。
そのため、この時期は浄土に思いを巡らせ、
悟りを開くための修行をする日とされていました。
それがいつしか先祖供養の行事として定着したようです。
元々は先祖供養がメインではなかったんですね。
お盆
お盆も先祖供養の時期として有名ですね。
迎え火を焚いて先祖の霊を迎え入れ、
供養した後に送り火を焚いて送り返します。
ナスやキュウリで作った乗り物をお供えすることもありますね。
期間
7月または8月の15日。
13日に迎え火を焚き、16日に送り火を焚く。
由来
古い神道では7月15日に先祖を祀っていました。
また同じく仏教にも、7月15日に盂蘭盆会という行事がありました。
盂蘭盆会は釈迦の弟子が母を供養して地獄から救ったことにちなむ行事。
同じ日に開かれていたふたつの行事がひとつになったのがお盆です。
こちらはお彼岸と違い、元々先祖供養が目的の行事だったようです。
お彼岸とお盆の違い
お彼岸はこちらから彼岸に近づく。
先祖供養より修行がメイン。
お盆は先祖を此岸に迎える。
先祖供養がメイン。
という感じでしょうか。
もっとも、一般人は別に悟りを開こうとはしてないので、
現代ではどちらも単なる先祖供養の日になっていますけどね。
お彼岸が3月下旬と9月下旬の年2回なのに対し、
お盆は7月か8月の中旬のみというのも違う点です。
お彼岸のお供えがおはぎ・ぼたもちなのに対し、
お盆はナスなどで作った乗り物というのも違う点ですね。
次はお彼岸のお供え、おはぎ・ぼたもちの違いについて見てみましょう。
おはぎを供える理由とぼたもちとの違い

お彼岸にはおはぎを供えるのは以下の理由があるそうです。
・小豆の赤い色が邪気をはらう
・お餅は五穀豊穣に通じる
・甘いものは貴重だったので、特別な日にふるまうものだった
さて、ではおはぎと並んで定番とされるぼたもちとは
何が違うんでしょうか?
実は、おはぎもぼたもちも基本は両方同じもの。
季節によって呼び方と餡の加工法が違っているだけなんです。
呼び方はそれぞれの彼岸の頃に咲く花にちなみ、
餡の加工は小豆の収穫期からの差で変化します。
秋の彼岸は萩の花が咲くのでおはぎという呼び名に。
小豆は採れたてのものが使えるので、
皮ごと使えるつぶあんにされます。
春の彼岸は牡丹が咲くのでぼたもちという呼び名に。
小豆は収穫期の秋から日が経っているので、
固い皮を捨ててこしあんにされます。
大した違いはありませんが、
呼び名と餡の食感が変わると印象も違ってきますね。
おわりに
春彼岸の3月下旬は、期末ということで様々な節目の月。
4月からの新生活への心構えを、
供養がてらご先祖に宣言してみるのもいいのではないでしょうか。

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